オムロンの蓄電池はどれがおすすめ?容量・機能・価格から比較
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家庭用蓄電池の導入に向けてメーカーや製品を調べていると、よく目にするのがオムロンの蓄電池です。多くのメーカーが家庭用蓄電池を展開するなかで、オムロン製品はどのような点が評価されているのでしょうか。
この記事では、オムロン蓄電池の特徴、価格相場、主要製品の違い、導入前の注意点を順に整理します。最後に、家庭の状況に合った容量や機能を選ぶためのポイントも解説します。
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目次
オムロン蓄電池について
オムロンは1933年創業の国内大手電気機器メーカーです。2026年時点でグループ従業員数は約2万6,000人、商品・サービスの提供地域は130か国以上に上ります。
体重計や体温計、血圧計を作っている企業というイメージを持たれることが多いですが、他にも太陽光発電用パワーコンディショナをはじめ、家庭用蓄電システムやV2X関連機器の製造など、幅広い事業を展開しています。
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オムロン蓄電池のラインナップ
| シリーズ | 主な蓄電容量 | システムの特徴 | 主な対象 |
| KPBP-A | 6.3~16.4kWh | 単機能型、ハイブリッド型 特定負荷型、全負荷型の組み合わせ型 | 一般住宅 既設の太陽光発電への後付け |
| KPTP-A | 6.5・9.7kWh | 太陽光発電・蓄電池・V2Hを一貫制御 | EV・PHEVを所有する家庭 |
| KPBP-B | 9.8~16.4kWh | 住・産共用システム | 住宅、集合住宅 小規模店舗・事業所 |
オムロンでは、住宅の設備や電気の使い方に合わせて、主に3つの蓄電システムを展開しています。本記事では、一般家庭で幅広く検討しやすい「KPBP-Aシリーズ」を中心に解説します。EVやPHEVの電気を家庭で使いたい方はKPTP-Aシリーズ、集合住宅や小規模店舗などで完全自家消費を目指す方はKPBP-Bシリーズも検討対象になります。
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オムロン蓄電池の特徴
前章で見た通り、オムロンでは用途の異なる複数の蓄電システムを製造・販売しています。シリーズによって対応する設備や使い方は異なりますが、柔軟なシステム構成、省スペース性、しっかりとした停電対策、電力管理機能などは共通した特徴となります。
容量やシステム構成を柔軟に選べる
KPBP-Aシリーズでは、複数の蓄電容量に加え、単機能型とハイブリッド型を選べます。既設の太陽光発電を残して蓄電池を追加したいときは単機能型、太陽光発電と蓄電池のパワーコンディショナをまとめたいときはハイブリッド型が候補になります。
さらに、同じシリーズ内で容量や周辺機器を組み合わせられるため、既存住宅設備や電気の使い方に応じたシステムを構成できます。
コンパクトで屋内外に設置しやすい
2025年8月から2026年3月にかけて順次発売された6.5kWh・9.7kWh・13.0kWhタイプは、従来の同等容量品より容積と設置面積が小さく、屋内と屋外の両方に対応しています(従来品との比較例:13.0kWhで容積を約55%、設置面積を約45%削減)。このため、設置スペースが限られる住宅でも検討しやすくなっています。
ただし、床置き、自立設置、アンカー固定など、必要な施工方法は製品と設置場所によって異なります。屋外へ設置するときは、本体寸法だけでなく基礎工事に必要なスペースも確認しなければなりません。
特定負荷型と全負荷型に対応している
KPBP-Aシリーズでは、停電時の給電範囲を特定負荷型と全負荷型から選べます。特定負荷型は、冷蔵庫や照明など事前に指定した回路へ給電し、蓄えた電気の消費を抑える方式です。
全負荷型は住宅全体へ給電し、エアコンやIH調理器などの200V機器にも対応します。ただし、停電時に出力できる電力には上限があるため、使用する家電の優先順位を決めておく必要があります。
太陽光発電やV2Xへ拡張できる
KPBP-Aシリーズは、太陽光発電との同時導入だけでなく、既設設備への蓄電池の後付けにも対応しています。さらに、マルチV2Xシステム「KPEP-Aシリーズ」であれば、EVやPHEVの電気を住宅で活用する蓄電システムも構築できます。
太陽光発電・蓄電池・V2Hをまとめて制御したい家庭には、KPTP-Aシリーズも用意されています。一方で、接続できる車種や既設機器には条件があるため、導入前の適合確認は必須です。
運転モードと遠隔モニタリング機能
KPBP-Aシリーズには、自家消費を優先するグリーンモード、停電に備えて残量を確保する安心モード、売電を優先する経済モードなどがあります。このため、電気料金プランや太陽光発電の買取状況に合わせて運転方法を最適化できます。
ネットワークに接続すれば、気象情報に応じた充電量の調整や、スマートフォンによる発電量・蓄電量の確認、異常時のメール通知も利用できます。
長期保証と災害時に役立つ機能を備えている
KPBP-Aシリーズの蓄電池ユニットとマルチ蓄電パワーコンディショナは、15年間の保証がついています。蓄電池ユニットには、15年後も初期容量の60%以上を維持する容量保証もあります。
停電時は給電へ自動で切り替わり、復電後も通常運転へ自動で戻ります。太陽光発電が利用できる時間帯には、家電へ給電しながら蓄電池への充電も可能です。
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オムロン蓄電池の導入費用

オムロン蓄電池の導入費用は、容量だけでなく、単機能型・ハイブリッド型の違いや、停電時の給電範囲によって変わります。また、メーカー希望小売価格には工事費が含まれていないため、製品価格と実際の導入工事費は分けて確認しましょう。
容量・システム別の価格目安
| 蓄電容量 | 単機能型 | ハイブリッド・特定負荷型 | ハイブリッド・全負荷型 |
| 6.5kWh | 266万円 | 328万円 | 411万円 |
| 9.7kWh | 317万円 | 379万円 | 462万円 |
| 13.0kWh | 430万円 | 492万円 | 575万円 |
| 16.4kWh | 530万円 | 592万円 | 675万円 |
KPBP-Aシリーズのメーカー希望小売価格は、一般タイプの機器セットで266万〜675万円です。容量が大きくなるほど価格は上がり、太陽光発電と連携するハイブリッド型や、停電時に家全体へ給電する全負荷型は必要な機器が増えるためさらに高くなります。
本体以外に必要となる設置工事費
| 工事項目 | 主な工事内容 |
| 基礎工事 | コンクリート基礎や固定金具の設置 |
| 搬入・据付工事 | 蓄電池本体や関連機器の運搬・固定 |
| 電気・配線工事 | 蓄電池、分電盤、パワーコンディショナの接続 |
| 分電盤工事 | 特定負荷用・全負荷用分電盤の設置や交換 |
| パワーコンディショナ工事 | 既存機器との接続や交換 |
| 通信設定 | ゲートウェイや遠隔監視機能の設定 |
経済産業省の資料では、家庭用蓄電システムの標準的な工事費として、蓄電容量1kWhあたり約2万円が示されています。ただし、これは工事費を容量で換算した比較指標であり、実際の工事費が容量に比例して増えることを意味するものではありません。
蓄電池の工事費は、設置場所や搬入経路、配線距離、分電盤、既設のパワーコンディショナなど、住宅ごとの施工条件に左右されます。容量が同じでも必要な工事が異なれば、見積金額には数万円から10万円以上まで差が生じます。
補助金を利用できることもある
| 制度 | 補助額 | 2026年7月時点の状況 |
| 国「令和7年度補正 DR家庭用蓄電池事業」 | 製品や申請内容による | 2026年5月29日に終了 |
| 東京都「家庭における蓄電池導入促進事業」 | 10万円/kWh | 受付中 |
| 東京都・DR参加加算 | 10万~15万円 | 受付中 |
| 埼玉県「家庭における省エネ ・再エネ活用設備導入補助金」 | 1件10万円 | 蓄電池は受付中 |
| 市区町村独自の制度 | 自治体による | 地域によって異なる |
蓄電池には国や自治体の補助制度を利用できることがあります。ただし、2026年度の国の補助事業はすでに公募を終了しました。一方、東京都や埼玉県では申請を受け付けている制度があります。お住まいの都道府県や市区町村の最新情報を確認することが大切です。
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オムロン蓄電池のデメリット・注意点
オムロン蓄電池には多くのメリットがある一方で、導入前に注意すべき点もあります。ここでは、オムロン蓄電池のデメリット・注意点について整理していきます。
組み合わせが多く製品を選びにくい
KPBP-Aシリーズでは、蓄電容量に加えて、単機能型・ハイブリッド型、特定負荷型・全負荷型などを選択できます。さらに、一般タイプや大電流対応タイプ、重塩害対応タイプも用意されています。
選択肢が多いことはメリットといえますが、適切な判断をしないと導入後の後悔につながりかねません。太陽光発電との連携方法や、停電時に使いたい家電まで整理して構成を選ぶ必要があります。
導入費用は住宅や工事内容によって変わる
メーカー希望小売価格には、設置工事費が含まれていません。実際の導入費用は、設置場所や搬入経路、配線距離、分電盤の状態などによって変わります。
既設パワーコンディショナや分電盤の交換、コンクリート基礎の施工、長距離の配線が必要になると、追加費用が発生することもあります。価格を比較するときは、本体価格ではなく、必要な機器と工事を含めた総額を確認しましょう。
既設の太陽光設備との接続確認が必要になる
太陽光発電をすでに設置している住宅では、太陽光パネルやパワーコンディショナとの接続可否を確認する必要があります。メーカーや型式、設置年数、電圧・電流、回路構成によって、選べる蓄電システムが異なるためです。
単機能型なら既設のパワーコンディショナを残せる可能性がありますが、ハイブリッド型では交換が必要になることがあります。現地調査では、既設設備の型式や状態まで確認してもらいましょう。
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オムロンの蓄電池はどれがおすすめ?選び方のポイント
| 重視すること | 候補となる製品・容量 | 選ぶ前に確認すること |
| 初期費用を抑える | 6.5kWh | 夜間の消費電力量、余剰電力 |
| 容量と価格のバランス | 9.7kWh | 日中と夜間の電気の使い方 |
| 自家消費や停電対策 | 13.0kWh・16.4kWh | 停電時に使う家電と必要時間 |
| EV・PHEVとの連携 | KPTP-Aシリーズ | 対応車種、駐車場所、将来の拡張 |
おすすめの蓄電池は、家族の人数だけでは決められません。夜間の消費電力量、太陽光発電の余剰電力、停電時に使いたい家電を確認し、必要な容量とシステム構成を絞り込みます。
初期費用を抑えたいなら6.5kWh
6.5kWhタイプは、KPBP-Aシリーズのなかでメーカー希望小売価格が最も低いため、導入費用を抑えたい家庭の候補になります。太陽光発電の余剰電力がそれほど多くない住宅や、停電時には冷蔵庫や照明など必要最低限の家電へ絞って給電したい家庭にも適しています。
ただし、蓄電容量が小さければ停電時に使える電力量も限られます。電気料金の明細やモニターを使い、夕方から翌朝までにどの程度の電気を使っているか確認し、適切な容量を見積もることが大切です。
容量と価格のバランスを重視するなら9.7kWh
6.5kWhでは容量に不安があるものの、13.0kWhほどの容量は必要ない家庭には、9.7kWhタイプが選択肢になります。日中にためた電気を夜間まで活用したい家庭や、停電時に複数の家電を使いたい家庭にも向いています。
判断するときは、毎日の消費電力量だけでなく、太陽光発電の余剰電力も確認しましょう。発電量に対して容量が大きすぎると、晴天時でも満充電まで貯められないことがあります。
自家消費や停電対策を重視するなら13.0kWh・16.4kWh
オール電化住宅や電気使用量の多い家庭には、13.0kWhまたは16.4kWhタイプが候補になります。太陽光発電の余剰電力を多く蓄えたい家庭や、停電時にできるだけ長く電気を使いたい家庭にも向いています。
13.0kWhと16.4kWhで迷ったときは、停電時に使いたい家電の消費電力と使用時間から必要量を計算します。容量が大きいほど導入費用も上がるため、使い切れない容量まで確保する必要はありません。
EV・PHEVとの連携を考えるならKPTP-Aシリーズ
EVやPHEVの電気を家庭でも利用したい方には、太陽光発電・蓄電池・V2H(Vehicle to Home)をまとめて管理できるKPTP-Aシリーズが候補になります。導入時は蓄電池だけを設置し、将来的にV2Hを追加することもできます。
KPTP-Aシリーズでは6.5kWhと9.7kWhの蓄電池を選べます。ただし、接続できるEV・PHEVはオムロンが公表している対応車種に限られます。車名だけでなく年式や型式まで確認してください。
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まとめ
オムロンの蓄電池は、容量だけでなく、単機能型・ハイブリッド型、特定負荷型・全負荷型などの組み合わせによって使い方や導入費用が変わります。初期費用を抑えるなら6.5kWh、容量とのバランスなら9.7kWh、自家消費や停電対策を重視するなら13.0kWh・16.4kWhが候補になります。
ただし、適切な製品は、太陽光発電の余剰電力や毎日の消費電力量、既設設備、設置条件によって異なります。メーカー希望小売価格だけで判断せず、必要な機器と工事を含めた見積もりを確認してみましょう。
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