太陽光発電とエコキュートの相性はよい?連携させるメリット・費用・使い方を解説
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太陽光発電とあわせて、エコキュート導入も検討する家庭は増えてきています。この2つの設備を組み合わせることでどのような効果が期待できるのでしょうか。
実際に導入する場合はメリットだけでなく、連携方法や費用、家庭の生活スタイルに合っているかまで確認する必要があります。
本記事では、太陽光発電とエコキュートの基本から、組み合わせるメリット、注意点、導入費用、補助金情報を整理して解説します。
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目次
太陽光発電とエコキュートは相性がよい
結論からいうと、太陽光発電とエコキュートはかなり相性のよい組み合わせです。
太陽光発電がない家庭では、エコキュートは電気料金が安い夜間にお湯を沸かし、タンクに貯めて使う方法が一般的です。しかし太陽光発電を設置すると、昼間に家庭で使い切れなかった発電量をエコキュートに使用できるため、より低いコストでお湯を沸かすことができるようになります。
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太陽光発電とエコキュートを連携させる方法
太陽光発電の電気をエコキュートと連携させる方法は、大きく3つあります。単純に沸き上げ時間を昼間へ手動で変更する方法に加え、現在は天気予報や発電状況に合わせて自動調整するやり方があります。
手動で沸き上げ時間を昼間に移す
もっともシンプルなのは、手動でエコキュートがお湯を沸かす時間を夜間から昼間へ切り替える方法です。対応機種では、リモコンなどから沸き上げ時間を昼間に設定できます。太陽光発電が見込まれる時間帯に合わせて運転すれば、発電した電気をエコキュートへ回せます。
太陽光連携機能で沸き上げを自動調整する
毎日手動で沸き上げ時間を変更しなくても、太陽光発電に合わせて自動調整できる機種があります。
例えば、昼間沸き上げ型の「おひさまエコキュート」には、発電量が多いと予想される時間帯を中心に運転するように設定されています。さらにパナソニックの「スマートソーラーチャージ」は、翌日の日射量予報から太陽光発電の出力を予測し、昼間の沸き上げを自動で調整してくれます。
HEMSで発電量と消費電力を管理する
HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)を利用して、太陽光発電とエコキュートを管理する方法もあります。太陽光発電の発電量や家庭全体の消費電力などをシステムが評価し、余剰電力が発生するとエコキュートの沸き上げを自動で行ってくれます。
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太陽光発電とエコキュートを連携させるメリット
太陽光発電とエコキュートを連携させると、給湯にかかる電気代を抑えやすくなります。また、夜間料金が安い電気料金プランを利用できない家庭にもメリットがあります。
電力会社から購入する電気を減らせる
太陽光発電の電気をエコキュートに使えば、その分だけ電力会社から購入する電気を減らせます。ここでは、FITの買取期間を終えた家庭(卒FIT)をモデルケースに考えてみましょう。売電単価を8.5円/kWh、購入する電気を約30円/kWh、1日に3kWhの余剰電力をエコキュートに使えるとします。
3kWhをそのまま売電した場合、得られる金額は1日約26円です。一方、エコキュートで使えば、約90円分の電気を買わずに済みます。
| 3kWhの余剰電力 | 1日あたり |
|---|---|
| 売電する | 約26円 |
| エコキュートで使う | 約90円分の買電を削減 |
| 差額 | 約64円 |
この条件では、余剰電力を売電するよりエコキュートで使ったほうが、1か月で約1,900円、1年間で約2万3,000円の節約効果が見込めます。
昼間の沸き上げでエネルギーロスを抑えられる
エコキュートは大気中の熱を利用するヒートポンプ給湯機です。昼間は夜間より外気温や水温が高くなりやすいため、お湯を沸かす効率を高めやすくなります。また、昼間に沸かしてその日の夜に使えば、お湯をタンクに貯めておく時間も短くなり、放熱によるロスを抑えられます。
2024年に空気調和・衛生工学会で発表された冬期実証実験でも、ヒートポンプ給湯機の沸き上げを夜間から昼間へ変更した結果、電力消費量が減少したことが報告されています。
夜間料金が安いプランがない地域でも給湯費を抑えやすい
従来のエコキュートは、夜間の電気料金が安い時間帯にまとめてお湯を沸かすことで、給湯費を抑える使い方が一般的でした。
しかし、利用できる電気料金プランは地域や電力会社によって異なります。夜間料金の割引が小さいプランや、時間帯による料金差がほとんどないプランを利用している家庭もあります。
太陽光発電と連携すれば、夜間料金の安さだけに頼らず、昼間に自宅で発電した電気を給湯に利用できます。そのため、夜間料金が安いプランを選びにくい地域や契約でも、エコキュートの給湯費を抑えやすくなります。
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太陽光発電とエコキュートを連携させるときの注意点
太陽光発電とエコキュートを連携させても、発電した電気だけで毎日お湯を沸かせるとは限りません。天候による発電量の変化や売電条件、エコキュートの機種、契約している電気料金プランまで確認したうえで運用することが大切です。
天候によって昼間の購入電力が増えることがある
太陽光発電の発電量は天候によって変わります。曇りや雨の日にエコキュートを昼間に動かすと、発電した電気だけでは足りず、不足分を電力会社から購入することがあります。
ダイキンは、ダイキンエコキュート「昼間シフト機能」の公式ページにおいて、天候や発電量によっては太陽光発電の余剰電力だけで沸き上げられず、購入電力が増えることがあると案内しています。三菱電機も、日射量や発電量によって昼間の沸き上げを太陽光発電だけでまかなえないと、電気料金が高くなることがあると「お天気リンクEZ」公式ページで示しています。
特に昼間の買電単価が高いプランでは、発電量が少ない日に無理に昼間へ沸き上げを移すとかえって負担が増える可能性があります。天気予報との連携機能なども活用しながら運転を調整しましょう。
自家消費した分だけ売電量が減る
太陽光発電でつくった電気をエコキュートに使うと、当然その分だけ売電できる量は減ります。
そのため、「自家消費を増やせば必ず得になる」とは限りません。売電単価が高い契約を利用している家庭では、エコキュートで使ったときに減らせる電気代と、売電したときに得られる金額を比較する必要があります。
特にFIT期間中と終了後では売電条件が異なります。太陽光発電をエコキュートに使うかどうかは、現在の売電単価と電気料金を確認して判断しましょう。
機種によって適した設定が異なる
太陽光発電との連携機能は、エコキュートの機種によって異なります。昼間の沸き上げに対応していても、天気予報との自動連携など一部の機能は古い機種では利用できないことがあります。
例えばダイキンでは、天気予報と連動して昼間に沸き上げる時刻を調整する機能について、2022年モデル以前では利用できないと案内しています。導入済みのエコキュートを太陽光発電と連携する場合は、まず使える機能を確認しましょう。
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太陽光発電とエコキュートの導入費用

太陽光発電とエコキュートを新しく導入する場合、100万円を超える費用がかかるのが一般的です。太陽光発電は設置容量、エコキュートはタンク容量や機能によって価格が変わるため、設備ごとの相場を確認します。
設備本体と設置工事にかかる費用を確認
太陽光発電の費用には、太陽光パネルだけでなく、パワーコンディショナや架台、配線、設置工事なども含まれます。
経済産業省の2026年公表資料によると、2025年に設置された住宅用太陽光発電のシステム費用は、新築住宅で平均28.9万円/kWでした。既築住宅への設置では約30.1万円/kWが目安となっています。今回はこのデータを算出に使用しました。
エコキュートについては、ダイキンの2025年4月〜2026年3月の成約データをもとに、機器代と工事代を含む購入価格の目安を参考にしています。
| 設備 | 費用の目安 |
|---|---|
| 太陽光発電 4kW | 約116万~120万円 |
| 太陽光発電 5kW | 約145万~151万円 |
| エコキュート 370L | 約50万~70万円 |
| エコキュート 460L | 約60万~70万円 |
ダイキンの公表価格には機器代と工事代の両方が含まれています。太陽光発電では足場や屋根補強、エコキュートでは配管や基礎工事などが追加されると、費用が上がることがあります。
導入ケース別に費用を比較
先ほどの価格を使って、導入ケースごとの総額を単純計算すると次のようになります。
| 導入ケース | 費用の目安 |
|---|---|
| 太陽光発電を設置済み+370Lエコキュートを追加 | 約50万~70万円 |
| 4kW太陽光+370Lエコキュートを同時導入 | 約166万~190万円 |
| 5kW太陽光+460Lエコキュートを同時導入 | 約205万~221万円 |
すでに太陽光発電を設置している家庭であれば、基本的にはエコキュートの導入費用を中心に考えます。
一方、太陽光発電とエコキュートを同時に新設する場合は、4kW程度の太陽光発電でも総額160万円台後半から、5kW程度では200万円を超えることがあります。
実際の金額は住宅や設備の条件によって変わるため、見積もりでは本体価格だけでなく、追加工事まで含めた総額を確認することが大切です。
【出典】
資源エネルギー庁「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業」
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太陽光発電とエコキュートに利用できる補助金
太陽光発電とエコキュートは、条件を満たせば補助金を利用して導入費用を抑えられます。ただし、対象設備や補助額は制度や年度によって異なります。
エコキュート導入時には国の補助制度を確認する
| 内容 | 補助額 |
|---|---|
| エコキュート基本額 | 7万円/台 |
| 性能要件を満たす場合 | +3万円/台 |
| 電気温水器の撤去 | +2万円/台 |
| 電気蓄熱暖房機の撤去 | +4万円/台 |
2026年度は、経済産業省の「給湯省エネ2026事業」を利用できる可能性があります。
対象となるエコキュートの基本補助額は1台あたり7万円です。さらに、一定以上の省エネ性能を満たす製品は3万円が加算されるため、機器本体では1台あたり最大10万円の補助を受けられます。また、電気温水器などを撤去して交換する場合は、別途加算を受けられることもあります。
ただし、すべてのエコキュートが対象になるわけではありません。事務局に登録された対象製品を選ぶ必要があり、申請も消費者が直接行うのではなく、登録された「給湯省エネ事業者」が行います。2026年度の交付申請は3月31日に始まっており、予算上限に達すると期限前でも終了する予定です。
購入するエコキュート製品を決める前に、対象型番と施工会社が制度に対応しているか確認しておきましょう。
太陽光発電導入時には自治体の補助制度を確認する
| 東京都・既存住宅の例 | 助成額 |
|---|---|
| 3.75kW以下 | 15万円/kW(上限45万円) |
| 3.75kW超 | 12万円/kW |
| 4kWを設置した場合 | 48万円 |
住宅用太陽光発電の補助金は、住んでいる自治体によって異なります。そのため、太陽光発電を検討するときは、都道府県と市区町村の両方で利用できる制度がないか確認することが大切です。
例えば東京都では、2026年度も「家庭における太陽光発電導入促進事業」を実施しています。既存住宅の場合、3.75kW以下は1kWあたり15万円(上限45万円)、3.75kWを超える設備は1kWあたり12万円が助成されます。4kWの太陽光発電であれば、条件を満たすと48万円の助成額になります。一方、全国どこでも同じ条件で住宅用太陽光発電の設置費を補助する制度があるわけではありません。
また、補助制度は年度途中でも受付を終了することがあります。太陽光発電とエコキュートを導入する際は、契約や工事を始める前に、利用できる制度と申請のタイミングを確認しておきましょう。
国の太陽光発電補助金は終了している?
国が一般家庭の住宅用太陽光発電システムを単体で補助する制度は、平成25年度分をもって終了しています。そのため、2026年度に太陽光発電だけを設置する場合は、都道府県や市区町村の補助制度を中心に確認することになります。
ただし、一定の条件を満たす住宅では、環境省が主導する2026年度「住宅の脱炭素化促進事業」を利用できる可能性があります。
| 対象住宅 | 2026年度の補助額 |
|---|---|
| ZEH | 45万~55万円/戸 |
| ZEH+ | 80万~90万円/戸 |
住宅の脱炭素化促進事業では、新築戸建住宅をZEH・ZEH+にする場合に定額補助が用意されています。ZEH(Net Zero Energy House)は、断熱性能を高めて省エネしながら、太陽光発電などでエネルギーをつくり、年間の一次エネルギー消費量を実質ゼロに近づける住宅です。ZEH+は、ZEHよりさらに高い省エネ性能などが求められる住宅を指します。ZEHでは地域区分に応じて1戸45万〜55万円、ZEH+は1戸80万〜90万円が補助されます。
【出典】
環境省 住宅脱炭素NAVI「全国省エネ住宅支援検索ページの関連リンク」
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太陽光発電とエコキュートの連携が向いている家庭
太陽光発電とエコキュートの連携は、すべての家庭に同じような効果があるわけではありません。発電した電気の余り方や売電条件、給湯設備の状況によって異なります。特に次の3つに当てはまる家庭の連携メリットは大きいといえます。
昼間に余る太陽光発電の電気が多い家庭
昼間の発電量が家庭の消費電力を上回ることが多い家庭は、エコキュートとの連携に向いています。現在は余った電気を売電している家庭でも、その一部を給湯へ回せれば、電力会社から購入する電気を減らせる可能性があります。まずは太陽光発電のモニターやHEMSなどで、昼間にどの程度の余剰電力が発生しているか確認してみましょう。
FIT終了後など売電単価が低くなっている家庭
FITの固定価格での買取期間を終え、以前より低い価格で余剰電力を売っている家庭も連携するメリットは大きくなる可能性があります。売電で得られる金額より、エコキュートで使うことで減らせる電気代のほうが大きければ、売るより自宅で使ったほうが経済的になるからです。FIT終了後の売電価格と購入価格を比較すると評価しやすくなります。
災害対策を考えている家庭
停電や断水への備えを重視する家庭にも、太陽光発電とエコキュートの組み合わせは向いています。2024年の能登半島地震では、石川県内で発災時に約4万戸が停電し、地震による断水は約13.6万戸に及びました。太陽光発電の自立運転機能を使えば、停電時でも発電した電気を利用できます。さらに、エコキュートでは、断水時に貯湯タンク内の水を生活用水として使えます(機種によって対応は異なる)。
【出典】
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まとめ
太陽光発電とエコキュートは、昼間につくった電気を給湯に活用できるため、相性のよい組み合わせです。特に、太陽光発電の余剰電力が多い家庭や、FITの買取期間を終えた家庭では、連携のメリットは大きくなる可能性があります。
ただし、メリットの大きさは発電量や売電単価、電気料金プラン、エコキュートの機種によって変わります。導入前には、自宅でどの程度の電気を発電・消費しているのかを確認し、費用や補助金も含めて計画することが大切です。
これから太陽光発電も導入する方は、まず太陽光発電にどの程度の費用がかかるのか確認しておくと、エコキュートを含めた予算を考えやすくなります。サクミツでは太陽光発電の見積もりを無料で算出できます。ぜひ、試してみてください。
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